急性の裂肛は生活習慣の改善で自然治癒するものもあります
裂肛とは肛門を覆っている肛門上皮が切れてしまう症状のことをいいます。
原因としては便秘などで固くなった便によるものが多いようです。
排便時に肛門付近の皮膚が切れたような痛みを感じるのであれば、裂肛になっていると考えていいでしょう。
急性裂肛のケースでは線のような薄い幅の傷でしかありません。この場合では、肛門にとっていい排便ができるように生活習慣を改善することで自然治癒が見込めます。
しかし、肛門にとっていい排便ができずに、硬い便を排出するのを繰り返すとどうなうでしょうか??
この場合は、裂肛の症状が慢性化してしまいます。その結果、どんどん傷が広くなります。
裂肛が慢性化してしまうと自然治癒は見込めません。そうなってしまうと、薬を使用したりすることや、専門医の診察を受けることが必要になります。
そのため、裂肛の症状を感じたら、病院に行きましょう。そして、裂肛が自然治癒するような生活習慣に改善しましょう。
裂肛は女性に発症することが多いといわれています。それは、女性の方が便秘になりやすいからです。女性は恥ずかしさから裂肛の症状が続いても専門医の診察を受けようとしない方が多いです。
しかし、裂肛も症状が進行してしまうと、外科的手術が必要になってくるケースもあります。生活習慣を改善しても、裂肛の症状が改善されないケースでは、速やかに専門医の診察を受けることが重要です。
裂肛は排便時に激しい痛みの症状があります。そのため、排便するのが恐くなって、排便を我慢するようになります。そして、ますます便秘がひどくなるという悪循環に陥るケースは結構存在するのです。
また、排便時になるべく肛門を刺激しないようにしようとします。。それが、肛門括約筋という筋肉を緊張させてしまうことになり、肛門が締まる力が強くなってしまうことで、かえって排便が大変になります。排便するときに肛門があまり開かなくなってしまうのです。こうなってしまうと、生活習慣をものすごく改善しても、裂肛の症状は進行するのです。
さらに、裂肛の症状が慢性化してしまったケースでは、傷付近の肉が盛り上がって肛門の外に出てしまうことがあります。これは肛門ポリープと呼ばれるものです。
肛門ポリープがあると肛門が狭くなってしまいます。さらに、肛門括約筋の緊張で肛門が上手く開かないために、排便がしにくい状態になってしまう可能性も高いのです。
このような状態にまで悪化すると、薬では治療することは難しいでしょう。排便ができるように外科的手術を受けることになるでしょう。場合によっては入院することもあります。
以上で書いたように、裂肛は症状が悪化すると、大変な治療を受けることになります。そのため、食物繊維の多い食事を摂取するなど、硬い便を排出しないようにすることが裂肛治療の第一歩です。